「ニフティ不動産」の信頼性とおとり物件の有無について、評判を元に詳細を徹底調査。

動産を検索する際、スーモ、ホームズ、アットホームなどの一般的な部屋探しサイトが広く知られていますが、それらよりも物件数が多いサイトとして、@nifty(アットニフティ)不動産が存在します。

(出典元:ニフティ不動産

@nifty不動産は1000万件以上の物件を取り扱っており、その多さからくる知名度不足から、時折「怪しいサイトか?」という疑念も浮かび上がります。


私自身、1年以上にわたり@nifty不動産を使用してきた経験をもとに、この記事ではその使い勝手やネット上の評判などを包括的に紹介します。

@nifty不動産は安心で信頼性のあるサイトです

【ニフティ不動産】

種別: 不動産検索サイト
運営会社: ニフティ株式会社
対応エリア: 全国
物件数: 約1,000万件
口コミ評価(iOS版): 4.3
口コミ評価(Android版): 4.2
仲介手数料: 管理不動産による
おとり物件: あり
特徴:14の賃貸不動産サイトをまとめて検索可能
約1,000万件にも及ぶ物件数
地図検索で直感的な物件検索が可能
物件情報の更新が比較的遅い
物件情報がやや古い
@nifty不動産は、スーモやホームズと同様に賃貸物件情報を総合的に提供する不動産検索サイトであり、正確には、これらの情報を一元管理する「まとめ大規模サイト」として分類されます。
仲介不動産ではなく、物件情報の収集と提供を担当しており、内見や契約手続きは管理不動産会社が行います。

不動産情報の多くは仲介業者や主要なウェブサイトで提供されており、数が非常に多いことが特徴です。現在、取り扱われている物件はなんと1,000万件以上にのぼります。

具体的には、スーモやホームズは約600万件前後の物件を提供していますが、このサイトはそれよりも400万件以上も多くの物件を掲載しています。

不動産情報を集約して提供しているだけで、仲介手数料は物件や仲介業者によって異なります。

ニフティはインターネットサービスプロバイダを主力事業とし、ノジマという電化製品で知られる会社の子会社です。設立は1986年で、信頼性が高い老舗企業と言えます。

ニフティ不動産を利用する人々からの評判は、一般的に良いものが多いです。部屋探しにニフティ不動産のアプリやウェブサイトを活用している人々からは高評価が寄せられています。また、仲介業者としての評判もポータルサイトにおいては概して良好です。

良い評判の要点:


複数のサイトをまとめて物件を検索できるため、便利です。
スーモやホームズでは見つからなかった物件も探せます。
物件の数が非常に多い。
一方、悪い評判や不満も存在します。

悪い評判の要点:

同じ物件が複数のサイトで掲載され、混乱の原因となることがあります。
おとり物件や成約済みの物件が多く表示されています。
このサイトは他の多くの不動産情報サイトと同様に、同じ物件が複数の場所で表示されることがあるため、重複情報に気をつける必要があります。また、情報の更新頻度が一貫して高くないことも留意すべきポイントです。

ニフティ不動産の利点:

物件の数が非常に多いため、条件に合う物件を探しやすい。
年間平均で1,000万件の物件が掲載されており、多くの不動産情報を一つの場所で入手できます。
現在、13社の不動産情報をまとめて提供しています。

・スーモ
・ホームズ
・アットホーム
・不動産なび
・ホームアドパーク
・いい部屋ネット
・スモッカ
・ピタットハウス
・レオパレス21
・ビレッジハウス
・オンライン内見
・ヤフー不動産
・アパマンショップ

ほとんどは不動産情報サイトですがアパマンショップやピタットハウスがあったり、まとめサイトの中に仲介業者が管理している物件も含まれるので、ほぼすべての物件を網羅しています。

大手ポータルサイトであるスーモ、ホームズと物件数を比較してみました。

物件数
ニフティ不動産 約1,282万件
ホームズ 約648万件
スーモ 約836万件
※2023年10月現在の物件数比較
物件数が膨大であるスーモと比較しても約400万件もの差があります。

アットホームのような加盟店舗が多い物件もすべてまとめて掲載しているため、物件数にも差が出ています。

地図検索で直感的に部屋を探せる
住みたい最寄り駅やエリアが決まっているときに使いやすいが『地図から探す』という機能です。

ニフティ不動産の地図検索
住みたいエリアで検索すると地図上に募集している物件が表示されるので、どの場所にあるのか視覚的に判断しやすく駅からの距離をよりイメージしながら部屋を探すことができます。

地図上に表示される物件の条件指定が行えるため、自分の条件に合ったお部屋のみ表示が可能です。

例えば『駅西口のほうが栄えているのでそっち方面の物件のみを探したい』という希望も叶えることができます。

周辺環境がわかっていないとあまり意味がありませんが、より細かく探したい人には便利な機能です。

スーモやホームズでは行えない『住みたいスポットの近くの物件』のみを探すといった使い方もできます。

表示優先度を細かく指定できる
ニフティ不動産の表示優先度設定はかなり細かく指定できる上に、複数の項目を併用して優先度を決めることができるのでかなり便利です。

ニフティ不動産の優先度変更
スーモやホームズにも優先度設定はありますが、1つの項目のみしか設定が行えません。

例えば『築年数が新しい順』とすれば、家賃が高い物件も上部に表示されてしまいます。

ニフティであれば『築年数が新しい』&『賃料が安い』という2つの項目を併用することで、キレイで家賃の比較的安い物件を表示させることができるというわけです。

家賃交渉が定型文で送れる
問い合わせ時にいくつか定型文があり、その中には『家賃交渉』項目があるため自分で文章を考える必要がありません。

定型文であれば比較的送りやすいですし、機能の1つとしてあるという建前上気軽に家賃が下がらないか相談ができます。

家賃交渉は言わなければ成功しないものの、言うのも少し勇気がいるので気軽に送れるという点では地味にメリットです。


空室確認をしつつ早い段階で交渉を行うのがおすすめです。

家賃相場や人気の駅が一目でわかる
ニフティ不動産では住みたい最寄り駅を指定する画面に家賃相場や人気の物件が合わせて表示されるため、だいたいどのぐらいの家賃なのかを判断しやすいです。

住む場所が決まっていない場合は家賃相場を見ながらエリアを決めることができ、視覚的に人気の駅(栄えている駅)の判断ができるため、エリアを絞り込むことができます。

オンライン内見可の物件のみを探せる
オンライン内見
ニフティ不動産ではオンライン内見が可能の物件のみを絞って探せる機能があります。

オンライン内見というのはその名の通り、家にいながら代行してスタッフが内見したい部屋まで行って映像越しに内部の細かい部分まで見ることができるサービスのことです。

最近は不動産もIT化が進んでいて大手はオンライン内見を取り入れるようになりましたが、@nifty不動産は物件数が多いので「オンライン化物件」に絞り込んだとしても数は膨大にあります。

わざわざ自分の足で内見するのが面倒だったり、地方から引っ越す予定の人にとってはかなり便利な機能です。

ニフティ不動産のデメリット
実際に利用していて不便だなと感じたことが多かったのも事実です。

ニフティ不動産のデメリットについても紹介していきます。

複数の同じ物件が表示されるので効率的に探せない
ニフティ不動産の検索結果では全く同じ物件が複数表示されることが多々あり、ひどいときには10件以上同じ物件が並んでいることがあります。

これはニフティ不動産が『スーモ』『ホームズ』『アットホーム』など各ポータルサイトから情報をまとめているため、物件情報の被りが発生するためです。

一件にまとめてくれれば見やすいですが、あたかも他の物件かのように表示されてしまいます。

例えば70件ヒットしてもうち20件は全く同じ物件となっていることもあるため、表示されている数字以下の物件数となるわけです。

物件情報が遅い・古い
ニフティ不動産は情報掲載が遅いと言われるスーモやホームズなどのポータルサイトをさらにまとめているため、より物件情報の掲載は遅くなります。

ネットに掲載されるまでの仕組み
こういった不動産情報は2次的情報なので、大元の不動産よりもやや情報が遅くなってしまいます。

ニフティ不動産に自分の条件に合いそうな物件があって問い合わせても、すでにその物件は成約済みってことが割とあるので、完全に時間の無駄になってしまいます。

これはスーモやホームズにも言えることですが、部屋探しは情報の新鮮さが重要なのでデメリットです。

おとり物件が一定数存在する
おとり物件とは好条件の物件を掲載して利用者に問い合わせ、別の物件を紹介させる手法です。

おとり物件の仕組み
公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会の調査ではネット上の掲載物件の約12.2%がおとり広告と認められ、43店舗中15店舗でおとり広告が使用されていることがわかっています。

スーモやホームズでさえおとり物件は存在すると言われているので、不動産情報サイトをまとめているニフティ不動産も同様におとり物件が多数あるということです。


ホームズの場合だとシステム的におとり物件を自動で排除してくれるようなのでゼロとはいかずとも対策が取られていましたが、ニフティ不動産にはそういった機能はありません。

問い合わせた段階では「空き室です」と言われていざ店舗に行ったら「すいません、実はちょうど埋まってしまったのでよかったら別の物件を紹介します」と言われることもあるので注意。

経由して契約する特典が特にない
「物件数が圧倒的」という触れ込みがあるものの、正直言ってそれ以外に特別凄いサービスをやっているわけではありません。

ニフティ不動産を経由して契約したからと言って何も貰えませんし、ただ情報を載せてるサイトって感じ。

同じように物件検索サイトであるスモッカやキャッシュバック賃貸なら経由して契約するだけで数万円キャッシュバックされるのでお得感を気にする人はそっちのサイトを利用した方がいいと思います。

公開日を指定して検索できない
ニフティ不動産では『公開日の指定』ができないため、鮮度の高い新着物件を優先的に表示させることができません。

スーモ&ホームズの公開日指定
公開日の指定ができるスーモやホームズでは、掲載されたばかりの物件のみを表示することができるため、毎日物件を確認したい人や新着情報を手に入れたい人には必須の設定です。

一応ニフティ不動産でも表示の順番を『登録日の新しい順』で表示できますが、条件に合うすべての物件が表示されてしまいまます。

問い合わせたら成約済みとなっている物件も多数掲載されていたりするのでこの機能がないのは結構なデメリットだと感じます。

複数の物件を同時に内見したくても管理している不動産が別だったりして面倒
これも不動産情報サイト全体に言えることですが、物件の問い合わせ先が1つ1つ違うので、仮に気に入った3つの物件があってもA不動産、B不動産、C不動産それぞれに問い合わせる必要が出てきてしまいます。

内見するにもそれぞれ別の不動産を利用して・・・なんてことをする羽目になるので完全に効率の悪い部屋探しになってしまいます。

ちなみに不動産によっては他社物件も紹介可能なのでURL持ち込み可能か1件目で聞いて、可能であればその他の気になっている物件も内見予約すると効率的です。

同じ物件を違う不動産屋が掲載している理由と仲介業者の選び方

ニフティ不動産を使って内見してみた感想まとめ
以前部屋探しをしていた時になんだかんだ1年ぐらい使用していたので使用感についてまとめていきます。

そこまでスーモやホームズと変わらない
こんなに物件数が膨大なのに実際に検索してみるとそこまでスーモやホームズと大差ないです。

当時はもっとまとめているサイトが少なかったので、検索結果がまるっきりホームズと被っていたこともあります。

現在はどのサイトよりも物件数が多いですが、実際に良さげな部屋はあまりスーモやホームズと変わらなかったなぁというのが正直な印象。

色んなサイトの物件を取り扱っているけど結局同じ物件が被っていたりするので総物件数としてはたいして変わりません。

2か月前に成約した物件が掲載されていた
良さげな物件を問い合わせてみたところ、なんと2か月前にすでに成約済みだった物件がなぜか掲載されていました。

これだけ膨大な物件数になると、こういった情報の正確さが欠けてしまうのがニフティの欠点かも。

やっぱり問い合わせが面倒だった
デメリットでも挙げましたが、実際に使う上で一番面倒だったのがこれ。

気に入った物件がすべて違う会社の管理だったので、1件内見して別の不動産に移動してまた内見するのは超絶面倒。

URL持ち込み可の不動産ってありますが、マニュアル上NGにしているところもあってややこしいので、この辺を改良してくれればなぁと感じました。

最後に、公開日を指定できない点や、異なる不動産会社が異なる物件を管理しているため、複数の物件を同時に内見するのが煩雑になることもあります。

ニフティ不動産の最適な活用方法
ニフティ不動産には多くの物件が掲載されていますが、情報の古さや複数の問い合わせ先が不便なことがあります。ここでは、ニフティ不動産を使って部屋探しを効率的に行う方法についてまとめてみましょう。

アプリを使用する
ニフティ不動産のアプリにはウェブサイトにはない便利な機能があります。『新着物件通知』と『地図から探す』機能がその代表です。地図から探す人は少ないかもしれませんが、新着物件通知は非常に便利で、新しい物件を素早く見ることができます。毎日使う場合、アプリは手軽に利用できるのでおすすめです。

表示優先度を『登録日(新しい順)』に設定する
ニフティ不動産では、築年数や賃料、登録日などの表示優先度を指定できます。公開日を指定できないため、一度設定しておく必要があります。アプリを使用すると、右上の矢印マークから各項目の設定が可能で、登録日を『新しい順』に設定しましょう。これをしないと、成約済み物件や時間が経過した人気のない物件が目立つことがあります。

一括で問い合わせ可能なオンライン型不動産を活用する
ポータルサイトでは問い合わせ先の不動産が異なるため、一括で問い合わせや内見ができるオンライン型不動産サイトを併用することがおすすめです。他社の物件も紹介可能で、URLの持ち込みが必要な場合はイエプラがおすすめです。イエプラはオンライン型不動産で、URLをまとめて送るだけで空室確認や内見予約が可能です。対応スピードが速いため、急いで物件を見つけたい人にも適しています。また、内見は原則現地集合&現地解散となるため、おとり物件のリスクが低いです。

まとめ
ニフティ不動産は知名度は低いかもしれませんが、スーモやホームズに匹敵する機能が備わっています。物件数や口コミ評価、使いやすさなどの観点で比較すると、ニフティ不動産も魅力的な選択肢です。全ての不動産サイトを一括で検索できる点が特に魅力で、これまで別々に探していた人や、理想の物件を見つけたい人におすすめです。ただし、情報の新鮮度はあまり高くないため、急いで引っ越しをしたい人や、より理想的な物件を探している人には向かないかもしれません。部屋探しの際には、ぜひ参考にしてみてください。

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