電源用具のコンセントとプラグには、一体どんな違いがあるのでしょうか?
これらの用語は一般的によく使われていますが、正確に区別されているでしょうか?コンセントとプラグがどこで区別されるのか、意外にもわかりにくいことがあります。
では、その違いについて説明していきましょう。
コンセントとプラグは、日常的に使われますが、その違いを正しく理解している人は意外と少ないです。
一般的には、コンセントは差し込む穴を指し、プラグは突起部分を指します。
要するに、「コンセントを挿す」という表現は正確ではなく、「プラグを挿す」が適切であると言えます。
まずは、この違いを理解することが重要です。
目次
コンセントとは?
簡単に言うと下記の写真がコンセント(写真をよく見ると右側と左側の差し込み口の長さが違うことが分かるかと思いますが、理由は後で説明します。)
プラグとは?
そして下記の写真がプラグです。
コンセントとプラグの違いを文章や言葉で説明すると分かりづらいですが写真で見ると一目瞭然ですね。
電圧の異なる地域に注意しよう。
国や地域によってプラクやコンセントの形状が違う場合があります。
コンセントやプラグの形状だけでなく、国や地域によって電圧も異なります。
例えば、日本では一般的に100Vを使用しますが(エアコンコンセントに限って言えば200Vのコンセントもあります)、海外では110〜240Vなどの高い電圧が一般的です。
日本国内で使われている電化製品を海外のコンセントに接続すると、故障の原因になる可能性がありますので、注意が必要です。
ただし、電化製品には「100〜240V」と書かれている場合、異なる電圧にも対応していることがあります。
したがって、コンセントとプラグの形状が合っていれば、海外でもその電化製品を使用することができます。
変圧器とは?
変圧器は、電気機器や電化製品を異なる電圧で動作させるために使用される装置です。
主な目的は、電気の電圧を上げたり下げたりすることで、異なる電圧の電源を利用できるようにすることです。
海外旅行などで異なる国や地域の電源を利用する際に、自分の電化製品を適切な電圧で動作させるために変圧器が必要になります。
海外に持参する電化製品が現地の電圧に対応していない場合、変圧器があると便利です。
ただし、変圧器にも種類があり、対応できる電圧も異なるため、コンセントやプラグと合わせて確認することが重要です。
しかし、変圧器には限界があります。
例えば、スマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラなどに内蔵されているマイクロコンピューターは、変圧器を使用しても対応できない場合がありますので、注意が必要です。
コンセントとプラグの興味深い側面
驚くべき事実!コンセントとプラグに関する興味深い情報をご紹介します。
コンセントの差し込み口には左右で異なるサイズがあります。
コンセントには左側が9mm、右側が7mmの差し込み口があります。
右側を「非接地側」、左側を「接地側」とも呼びますが、それぞれの役割も微妙に異なります。
「非接地側」と「接地側」の役割とは何でしょうか?
正確には極性が違うと言うことになります。(ややこしくなるので極性については書きませんが)
「非接地側」の役割は電流を供給することであり、一方「接地側」の役割は電流を返したり逃がしたりすることです。
電圧が高すぎる場合、コールドが電流を逃がすことで火災などのトラブルを防ぐことができます。
ただし、電気工事業界では右側を「非接地側」、左側を「接地側」などとは言いません。(断言は出来ませんが)
単純に右側を「プラス」左側を「マイナス」と呼んでいることが多いです。
※ただし家庭用電源のコンセントは交流電源なので本来は「非接地側」、「接地側」と呼ぶことが正しいです。
プラグの先端には小さな「穴」があります。
次にプラグを見てみてください。先端に小さな穴があることに気づくでしょう。
これは、コンセントから抜き取られるのを防ぐための工夫です。
コンセントの差し込み口には小さな突起があり、プラグの穴にその突起が引っかかることで、プラグが抜けにくくなっています。
コンセントの修理や交換、増設は自分で行うことが可能でしょうか?
コンセントとプラグの違いや種類、お役立ち情報についてはこれまで解説してきましたが、多くの方が自分で修理や交換、増設を行えるかどうかについて興味をお持ちかと思います。
費用の観点から、DIYを考える方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、コンセントの修理、交換、増設に関する詳細を説明していきます。
軽度な工事であれば、自分で交換できる場合があります。
例えば、差込み接続器やねじ込み接続器、ソケットなどを接続する工事(電圧600V以下のもの)や、インターホンや火災感知器などの小型変圧器に関連する二次側の配線工事(ニ次電圧36V以下のもの)、電気機器の端子に電線をねじ止めする工事などが該当します。
ただし自分で工事する場合は分電盤のブレーカーを落としてから作業しましょう。
ブレーカーを落とすことで工事する部分に電気が無い状態で作業が出来るためです。
もし分電盤、ブレーカーの意味が分からないようなら専門業者に頼みましょう。
しかし、修理や交換、増設が電気工事士の資格が必要な場合もあります。
コンセントのカバーや差し込み口、プラグの交換などでは、素人でも取り組むことができますが、配線に関する工事は電気工事士の資格が必要です。
例えば、碍子(がいし)に電線を接続する、電線相互を接続する、電線を電圧600V以上の電気機器に接続する場合は、資格が必要です。
安心して作業を行うためには、有資格者がいる電気店や業者に依頼することがおすすめです。
自分で修理や交換できる範囲であっても、電気は見えないため、常に感電や火災などのリスクが伴います。
コンセントの差し込み口に金属を誤って挿入したり、プラグやコードの交換時に適切にビスを留めなかったりすると、事故の原因になります。
自分で配線すると「非接地側」と「接地側」を間違える可能性もあります。
このことを業界では極性と言いますが、その極性が合っているのかを調べることは専門家で無いと分からないです。
そうした理由からも、専門家に依頼することで安心して作業を任せることができます。
コンセントの交換・増設にかかる費用の目安
コンセントを交換または増設する場合、費用は懸念される要素の一つでしょう。
ここでは、一般的な費用の目安をご紹介します。ただし、これはあくまでも一般的な目安であり、業者や付帯工事の条件によって変動することをご理解ください。
コンセントの交換にかかる費用の目安
コンセントの交換にかかる費用は、一箇所あたり約3,500円程度です。
ただし、複数箇所をまとめて交換する場合もありますので、2箇所目以降の費用設定についても確認が必要です。
コンセントの増設にかかる費用の目安
コンセントを増設する場合の費用は、約5,000円から30,000円程度です。
モールなどを使用する露出配線か、壁内部を通線するかによっても費用が異なります。
おそらくは一度工事前に下見をしてもらうことが必要になると思います。
ただし、業者や出張費、部品代などによって費用が変動しますので、事前に確認しておくことが重要です。
費用を抑える方法
コンセントの交換や増設を行う際に費用を抑えたい場合は、まず家の配線を確認しましょう。
また、電気配線図があるのなら事前に業者に提供することで作業をスムーズに進めることができます。
さらに、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することもおすすめです。
しっかりと費用を把握したうえで、最適な業者を選ぶようにしましょう。
コンセントの交換の目安は何ですか?
コンセントを交換すべきかどうか、悩んでいる方もいるでしょう。
そこで、コンセントを交換すべきかどうかの判断ポイントを説明します。
破損やひび割れが見られる場合は、すぐに交換することが重要です。
ホコリや水分が侵入し、漏電の危険性があります。
そのままプラグを長期間挿したままにしておくと、隙間にホコリやゴミがたまり、湿気が加わって漏電し、出火の原因となるトラッキング現象が発生する可能性があります。
例えば、プラグが炭化することで火花が生じることがあります。
コンセントが触れて熱を帯びている場合、これは交換のサインです。
程度が軽い場合でも問題は少ないですが、異常な熱を感じる場合は火災の危険性があるため注意が必要です。
カバー部分に変色や変形が見られる場合は、コンセントが古くなっている可能性が高いです。
このような場合も交換を検討しましょう。
コンセント本体内部の配線を差し込む部分が溶けている場合もあります。
特にエアコンのコンセントは大きな電流を使用するため、1年に1回は確認するようにしましょう。
プラグをしっかり差し込めない、抜けやすい場合は、コンセント内部の金属端子が歪んでいる可能性があります。
これはプラクを頻繁に抜き差しする場合になることがあります。
これらのポイントに当てはまる場合、コンセントの交換を検討することをお勧めします。
電源コンセントとプラグの違い、交換手順、費用など
電源コンセントは壁にある穴を指し、プラグは差し込む部分を指します。
この用語はしばしば混同されますが、実際には異なるものです。
それゆえ、これらの違いを覚えることが重要です。
とは言え最初に写真で説明したように絵で覚えれば間違うことは少ないでしょう。
また、プラグの形状はさまざまであり、日本で見慣れたものでも海外では一般的でない場合があります。
異なる電圧地域へ行く場合は、変圧器が必要になるでしょう。
電源コンセントの交換を考える場合は、信頼できる専門業者に依頼するのがベストです。
費用に不安がある場合は、この記事を参考にしてください。
電気配線図を確認したり、複数の見積もりを比較して費用を抑えることができます。
まとめ
コンセントとプラグの差や取り替え方法、DIYについて説明してきました。
コンセントが過熱したり、ひびが入ったりすると、火災などの問題が引き起こされる恐れがあります。
交換の必要性を確認するためにこの記事でチェックリストを提供し、専門業者に相談することをお勧めします。
もしコンセントに関する疑問やトラブルがあれば、この記事を参考にしてください。
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