タイトルにも書きましたがトリドール=【丸亀製麵】と想像する人が多いでしょう。
実際に2022年3月22日時点で、釜揚げ讃岐うどん丸亀製麺は日本国内に833店舗を展開し、国内だけにとどまらず、アジアをはじめ世界的にも店舗を広げています。
(出典元:讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺ホームページより)
ライバルと言われている【はなまるうどん】は2022年3月22日時点で463店舗であり店舗数だけで見ても約1.8倍と大きな差があります。
【丸亀製麵】と【はなまるうどん】は、両店ともに2000年に1号店を出店しており(丸亀製麺は12月、はなまるうどんは5月)2008年までははなまるうどんが最大手でしたが、丸亀製麺が2009年に店舗数でセルフうどん専門店最大手の座を奪い取った経緯があります)
丸亀製麺は東証一部上場している株式会社トリドールホールディングスという飲食業を中心とする、会社の傘下の企業ということで、あくまでもトリドールブランドの一つになります。
因みに、トリドールブランド一覧は下記になります。
丸亀製麺
コナズ珈琲
とりどーる
長田本庄軒
丸醤屋
まきの
豚屋とん一
博多ん丸
肉のヤマキ商店
立呑み 晩杯屋
ずんどう屋
WOK TO WALK
MARUGAME UDON
Boat Noodle
SHORYU
雲南ヌードル
Pokeworks
MONSTER CURRY
とは言え2022年2月14日にトリドールホールディングス発表の四半期決算におけるセグメント業績として【丸亀製麺】、【海外事業】、【その他】での報告となっています。
※(なお、その他には「カフェ」、「豚屋とん一」、「とりどーる」、「丸醤屋」、「長田本庄軒」、「まきの」、「ずんどう屋」、「晩杯屋」等が含まれているとの記載あり)
これを見てもいかに丸亀製麵がトリドールにおける主力事業であるかを物語っています。(海外事業631店舗に丸亀製麵200店舗以上が含まれる。)
※セグメントとは主に事業部門のことをいいます。
今回は国内事業だけみてみると(海外事業は細かいセグメント事業が公表されていない為)【丸亀製麺】は営業店舗数835店舗、売上収益は709億44百万円でセグメント利益は91億66百万円。
【その他】では営業店舗数は252店舗、売上収益は149億76百万円でセグメント利益は3億59百万円。
売り上げこそ約4.7倍の違いがありますがセグメント利益はおよそ30倍と利益率は丸亀製麵が異常に高いです。
新型コロナウイルス感染症の影響で飲食業界は大ダメージ受けている企業も多い中で、丸亀製麺は売り上げは前年同期比16.0%増、利益は前年同期比424.5%増と成長率がすごいです。
※実際の資料はトリドールホームページで見ることが出来ます。
スマホで事前に注文することで並ばずに済むような取り組み、そして「丸亀うどん弁当」は2021年4月発売し、2022年3月22日時点で1700万食を売る大ヒット商品となるなど企業努力も凄いですね。(出典元:讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺ホームページより)
上記のホームページから丸亀製麵のメニューや料金、各種店舗の営業時間など見ることができます。
丸亀製麺の魅力は個人的には噛んだ時のうどんのコシと出汁の旨さにあると思ってます。
その上に、混雑してても店員さんの手際のよさ、必要最低限のメニューで、トッピングは自分で並んでいるのを選んで取るという、効率の良い方法を取り入れている為、普通の飲食店に比べ待つ時間が少ない=回転率が良いというのも魅力でしょう。
とは言え毎月1日に「釜揚げうどん」が半額になる、釜揚げうどんの日だけは、行列がすごすぎて時間をずらしてましたが・・・(現在は新型コロナウイルス感染症対策の為休止中、代わりに釜揚げうどん150円割引クーポン配布しています)
ただし、クーポン使うには公式アプリをスマホにインストールが必要です。
なにより飲食業界で言われる500店の壁も問題なく達成したのもすごいと思います。
500店の壁とは積極出店により、店舗同士のの競合であったり人材の教育が追いつかないことによるサービス低下がおこり、お客さんが離れてしまい業績が落ちてしまう現象です。
※人によっては600店の壁という説もあり。
実際、あれほど好調だった「いきなりステーキ」が典型的な例でしょう。
2019年11月には489店舗まで出店しましたが、2022年2月時点で223店舗まで店舗数が減少しました。(出典元:株式会社ペッパーフードサービスホームページより)
更に「いきなりステーキ岐阜茜部店」と「いきなりステーキ三重川越店」の2店が2022年3月31日に閉店と発表あり。
閉店ラッシュには、様々な理由がネットでも話題になってますが丸亀製麵とは関係ないのでやめときます。
ただ、丸亀製麺が500店の壁を突破したと言う実績がどのようにすごいのかという事で分かりやすく「いきなりステーキ」を例に出しました。
あの混雑をきちんと捌けるのは人材育成システムもしっかりとしてるからこそです。
むやみやたらと出店するのでは無く立地と社員教育の両立が必要でそれを成立させている丸亀製麵はすごいです。
そう考えるとライバルだった【はまなるうどん】も463店舗と500店を超えていませんね。
その丸亀製麵は最近の原材料費の高騰と、物流費の高騰の為に一部商品の値上げを2022年1月12日にしましたが、私が見る限り特に影響はないようですね。
丸亀製麵は2021年4月にも一部商品を値上げしてそれでも売り上げはアップしたのですから、顧客として受け入れられたのでしょう。
それに創業以来の看板商品である「釜揚げうどん」(並)の価格は据え置きの290円としたのも好印象でしょう。
食料品であったり有名どころのお店(マクドナルドや吉野家など)も値上げに踏み切ってるので仕方のないことですね。
丸亀製麵の話はこれまでにして、トリドールとしては更なる野望として世界戦略をねらっているそうです。
実際に海外事業として2022年2月14日にトリドールホールディングス発表の四半期決算内で海外661店舗展開という実績(セグメント利益は22億4百万円)があるので期待できるでしょう。
トリドール創業者の粟田貴也社長は2028年3月期に海外店舗数を現在の6倍強の4000店に拡大する計画を掲げているようです。
その一つのカギとなるのが2018年に買収した香港の人気NO.1ヌードルチェーン「タムジャイ」になるでしょう。
まとめ
今回は、今のトリドールが丸亀製麵の成功の上で成り立っているというのが分かったのではないでしょうか?
実際2021年3月31日の時点でトリドールは売り上げの8割以上が丸亀製麺となっていると『ウィキペディア(Wikipedia)』で記述があります(データが一年前なので現在は不明)
引き続きトリドールと丸亀製麺には注目していきたいですね。
ライバル店にもついても紹介していますので、合わせてこちらもどうぞ
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