「高級食パン」ブームは本当に終了したのか?についてデータを元に考察したいと思います。

高級食パンのブームは終わったのか?2022年に入りそんな記事が目立つようになってきました。


あくまでも個人的な意見になりますが『高級食パンのブームは終わった』と言えます。
理由は後で書きますが、2022年4月時点で【高級食パン ランキング】を見てみたいと思います。

【高級食パン ランキング】と言っても味のランキングだったり、店舗数のランキングと様々なランキング付けがありますが、今回は店舗数の【高級食パン ランキング】を見ていきます。

【主要高級食パンチェーンの国内店舗数(左が19年1月6日、右が22年4月10日)】

・岸本ファミリー(4→260)
・乃が美(111→256)
・HARE/PAN(3→172)
・一本堂(113→128)
・銀座に志かわ(1→124)
・ラ・パン(1→51)
・嵜本(5→37)
・高匠(8→35)
・panya芦屋(6→16)
・本多(5→15)
・レブレッソ(3→10)
・い志かわ(1→10)
・ワンハンドレッドベーカリー(0→8)
・俺のベーカリー(8→5)
・点心(4→4)
(引用元:Tmedia ビジネスオンライン

高級食パン 専門店として2022年4月までは大幅に店舗数を伸ばしています。
では、これから2022年7月11日時点での高級食パン 専門店の店舗数を見ていきたいと思います。

HARE/PANの店舗数は(公式ホームページ内で調査)

北海道:6店舗
東北地方:12店舗
関東地方:56店舗(キッチンカー含む)
中部地方:38店舗
近畿地方:26店舗
中国地方:6店舗
四国地方:6店舗
九州地方:20店舗
沖縄:2店舗

で合計172店舗と変わらず。
HARE/PANの店舗数は3年あまりで大きく飛躍しましたが、ここに来て店舗数は増えていません。

一本堂の店舗数は128店舗と変わらず。ですが他に9店舗閉店と公式ホームページ内で掲載有り。

銀座に志かわの店舗数

北海道:3店舗
東北地方:5店舗
関東地方:40店舗 ※7店舗(移転リニューアル)1店舗(リニューアル)
甲信越地方:5店舗
中部地方:18店舗 ※2店舗(移転リニューアル)1店舗(リニューアル)
近畿地方:32店舗 ※2店舗(移転リニューアル)4店舗(リニューアル)
中国・四国地方:9店舗 ※1店舗(移転リニューアル)
九州・沖縄地方:15店舗 ※1店舗(移転リニューアル)

銀座に志かわの店舗数は127店舗と3店舗増えてますが、その内13店舗が(移転リニューアル)+5店舗が(リニューアル)
と実質的には、銀座に志かわの店舗数は109店舗と実質的には減っています。
特に(移転リニューアル)は個人的に閉店だと考えています。

ラ・パンの店舗数は55店舗と4店舗増
ただラ・パンの場合は【1斤】スモールサイズ440円(税込)と他の高級食パンと比べても低価格から購入出来ます。
他にもクリーミーラスク380円(税込)とこちらも安く購入できます(価格は2022年7月11日時点)

嵜本の店舗数は38店舗と1店舗増
ただし惣菜パンも数多く取り扱っていてクロワッサンは270円(税込)と安く購入できます(価格は2022年7月11日時点)

高匠の店舗数は31店舗と4店舗減。

panya芦屋の店舗数は16店舗と変わらず(ただし福岡に4月から期間限定で1店舗オープン)※FC募集有り。

本多の店舗数は9店舗と6店舗減。

レブレッソの店舗数は6店舗と4店舗減。

・い志かわ及びワンハンドレッドベーカリーの店舗数はよく分からず。

俺のベーカリーの店舗数は3店舗と2店舗減(両方とも6月30日閉店)

点心の店舗数は4店舗と変わらず。

一番店舗数の多い乃が美の店舗数ですが


北海道:10店舗
東北地方:15店舗
関東地方:51店舗
中部地方:39店舗
関西地方:66店舗
中国地方:12店舗
四国地方:15店舗
九州地方:35店舗

と多い乃が美の店舗数は243店舗と13店舗減です。(写真は拡大表示できます)

(出典元:乃が美

とくに乃が美の加盟店である『MTK』は運営してきた8店舗全てを7月10日までに閉店し、新たに「白食ぱん花水木」を同7月10日に5店舗オープンさせたことは大きな話題になりました。
そしてパンの価格は低価格路線に切り替えました。

このように、高級食パン ランキングで掲載した高級食パン 専門店ですが、ほぼすべてにおいて店舗数を減らしています。
『ラ・パン』と『嵜本』は店舗数増えてますが、記載にあるように高級食パン 専門店とは違うと個人的には思っています。

その他の食パン 専門店は高級食パン 閉店ラッシュと言っても過言では無いですね。
このデータを見て『高級食パンのブームは終わった』と冒頭に書いたのです。

むしろ高級食パンの閉店ラッシュはここから本番だと考えています。

特に高級食パン 乃が美は『MTK』のように加盟店が離れる可能性が高くなったと思います。
そうなれば、一気に高級食パンの閉店ラッシュは加速するでしょう。

高級食パンに変な名前をつけることで有名な岸本氏ですが、今でも高級食パン 専門店を次々とオープンさせています。
と同時に岸本ファミリーの『考えた人すごいわ』や『あせる王様』などは出店攻勢の後閉店ラッシュに追い込まれ、その後惣菜パンなど手軽に買える低価格帯に路線変更しました。

もう高級食パン 専門店だけで運営していくのは難しいでしょう。(実際に『あせる王様』の運営者は高級食パン 専門店だけで運営していくのは難しいと言っています)

以上のデータから、これから高級食パン 閉店ラッシュは本格化していくと思います。
とは言え、ある程度高級食パン 専門店が淘汰されれば高級食パン 閉店ラッシュは落ち着くと思っています。

なぜなら高級食パンの需要が無くなることはないと考えられるからです。

高級食パンが流行りだしたのは2013年に乃が美は10月に上本町で創業、一本堂は同年3月に都島に創業したのが始まりです。当初から高級食パンの需要はあったことになります。

それが2018年に『高級食パンのブーム』で乃が美や一本堂を始め、様々な高級食パン 専門店が乱立及び出店攻勢をかけました。

高級食パン 専門店が増えすぎたために人々から飽きられたと言うのが本当でしょう。

その為に高級食パン 専門店の店舗数が減ると希少価値は上がり、いつでも食べられる食パンでは無くなるためにまた人気となることでしょう。

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