『イトメン』の「チャンポンめん」は実際にはチャンポン味ではないようです。

『イトメン』と言えば日本で「日清食品」に続いて世界で2番目に「インスタントラーメン」を開発した会社です。

(出典元:イトメン

1958年8月に日清食品が、世界初となる即席袋めんとなる「チキンラーメン」の販売のわずか2ヶ月後に『イトメン』は「トンボラーメン」を売り出したわけです。


更に1971年に日清食品が、世界初の即席カップめん「カップヌードル」を販売した翌年の1972年には『イトメン』は世界2位となる即席カップめん「カップジョイ」を販売しています。

いずれも2番目ではありますが、即席めんの世界では先駆的なメーカーなのは間違いないです。

技術があったのに、それを上手く宣伝に活かすことが出来なかったことで「トンボラーメン」と「カップジョイ」はあまり知られることはなく販売終了となってます。(日清食品の「チキンラーメン」と「カップヌードル」は今も販売されていることで有名ですね)

今では即席めんは日清食品、東洋水産、サンヨー食品、明星食品、エースコックの5社で90%のシェアを寡占するまでになりました。

とは言え1963年に『イトメン』が販売した「チャンポンめん」は『イトメン』の看板商品として約60年間売れ続けているロングセラー商品として「知る人ぞ知る」人気商品です。

もしかしたら「トンボラーメン」ではなく、最初に『イトメン』が「チャンポンめん」を販売していたなら少し違う結果になっていたかもしれませんね。

では『イトメン』の チャンポンめんを東京で購入できるかと言うと、残念ながら「今は」購入できません。
以前は、東京・有楽町で兵庫の特産品を販売するアンテナショップ「兵庫わくわく館」で唯一『イトメン』の チャンポンめんを東京で購入できる店として販売していましたが、2022年3月21日(月)をもって閉館となりました。

『イトメン』の「チャンポンめん」の販売地域ですが、本社を置くたつの市がある兵庫県の南西部以外のほとんどの近畿圏と、名古屋、石川県や富山県そして九州では鹿児島県のみと、全国的にはあまりにも「無名」に近い状態です。

本社が兵庫県にありながら大阪や京都では『イトメン』の「チャンポンめん」はあまり知られていないようです。

2022年現在『イトメン』の「チャンポンめん」の販売地域を増やそうと「もう残念はイヤだ。オレは頑張るキャンペーン」を『イトメン』の専務自ら背負子を背負って懸命に配布する取り組みを行っています。

そして何故か石川県では『イトメン』の「チャンポンめん」は絶大な人気のようで、『イトメン』の「チャンポンめん」の売上の3割が石川県と言われています。

以下が実際に石川県でのスーパーの陳列です。

後は「アマゾン」や「楽天」でも販売していて『イトメン』の「チャンポンめん」の評価もうまいと高評価のレビューが多いです。

ただ「アマゾン」や「楽天」では少し値段が高いので「播州麺本舗」での購入が良いかと思います。

実際に私も『イトメン』の「チャンポンめん」を食べたことはありますが、薄味ですがさっぱりしてて美味しいです。


『イトメン』の「チャンポンめん」がうまいと言う意見が多いのに、全国的に無名に近いのは「営業力不足」と広報担当も認めています。

やはり大都市圏では大手メーカーが高いシェアを占めており中々商品を置いてもらうのは難しいとのことです。

その人気の「チャンポンめん」ですが『イトメン』では塩ラーメンの味がすると公式で発表しています。
そもそも『イトメン』の「チャンポンめん」の名前の由来が「色々な具材を入れて食べても合う!」という意味を込めてチャンポンめんと名付けたのが始まりです。

そして『イトメン』では塩ラーメンの味がすると書いていますが、麺は「無塩製麺」という製法を使っていて実際には塩は使っていません。

そして『イトメン』ではラーメンも販売されています。(「旨みカレーラーメン」や「キャベツラーメンたんめん味」など)

『イトメン』のラーメンで力を入れてるのが「あまくち醤油ラーメン」のようです。
即席袋めんと即席カップめんの両方で販売したり「あまくち醤油ラーメン」の商品紹介にストーリー性を持たせているのも力を入れている証拠でしょう。

そんな『イトメン』ですが公式で「残念な会社」として自虐ネタにしていたりします。

『イトメン』商品の初代キャラクター「とびっこ」は「赤とんぼ」の設定らしいですが、公式でも「キモイ」とか「かわいい」とか「微妙」とか「ハエ」と間違われるなどと紹介しています。(画像は拡大表示できます)


(出典元:イトメン

失礼を承知で言えば、実際に「微妙」ですし「赤とんぼ」で女の子の設定は無理がある気が・・・

そしてイトメン2代目キャラクターの「アカネちゃん」は『イトメン』のTwitterのメインキャラクターになってます。(画像は拡大表示できます)


(出典元:イトメン

『イトメン』キャラクターとして「たいようさん」もいますが、『イトメン』の社員でも古すぎて設定が分からないらしいです。(とは言えスープのパッケージに載り続けているし、これからも載り続けるのだろう。とあります)

『イトメン』のTwitterのフォロワーも2022年7月時点で9万3千フォロワーとなっていて、「#イトメン」でツイートしている人も多いです。

そんな『イトメン』は新商品の開発も積極的に行っていて、2022年7月26日時点で即席めんとして「お好みソース焼そば」と「チャンポンめん梅しそ味」そしてカップめんとして「カップわかめうどん」と「カップしじみ味ラーメン」を販売しています。

『イトメン』のホームページやTwitterを見てると、つい応援したくなります。

いつか『イトメン』の「チャンポンめん」日本全国のスーパーに陳列される日が来ると良いですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました