『スシロー』の店舗推移を2020年の10月から見ていき、「おとり広告」後の今後を考察

2022年6月に続いて7月にも「おとり広告」で大問題となった回転寿司チェーンの最大手『スシロー』ですが、親会社である「FOOD&LIFE COMPANIES」は2022年年8月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比77%減の30億円になる見通し(従来予想は87億円)だと発表しました。(写真は拡大表示できます)

(出典元:FOOD & LIFE COMPANIES
因みに「おとり広告」問題は6月は『スシロー』でうにが110円で食べられると言うもので、実際には『スシロー』でうにの品切れの店が多かったと言うことで大問題に。
7月は『スシロー』でビール半額キャンペーンのはずが、ビールがない店があったことでまたも大問題になりました。


そして月次報告書を見ると、【全店 売上(前年同月比)】7月では「くら寿司」は108%「かっぱ寿司」は100%「元気寿司」は111%だったのに対し『スシロー』は94%と、だた1社のみマイナスだったことを見てもあきらからに「おとり広告」の影響が出た結果と言えます。※業界2位の「はま寿司は非上場の為にデータ無し。
もし8月、9月とマイナスが続くようであれば、『スシロー』の店舗展開も陰りが見えてくるかもしれません。

以外ですが『スシロー』は毎月の店舗数推移データを公表したのは2020年の10月からです。
一方の「くら寿司」が店舗数推移データを公表したのは2019年の10月からで『スシロー』よりちょうど1年前からとなります。

因みに「スシロー 国内 既存店 売上」は2016年の10月から毎月公表しています。
何故その時から『スシロー』の店舗推移を公表しなかったのかは謎ですね。

では実際に『スシロー』の店舗推移を見ていきたいと思います。
2020年
10月:563店舗 11月:567店舗 12月:571店舗

2021年
1月:574店舗 2月:577店舗 3月:583店舗 4月:588店舗 5月:594店舗 6月:596店 7月:606店舗 8月:608店舗 9月:610店舗 10月:617店舗 11月:620店舗 12月:626店舗

2022年
1月:627店舗 2月:634店舗 3月:640店舗 4月:642店舗 5月:645店舗 6月:645店 7月:649店舗 8月:642店舗

となっていてコロナ禍でも一度も『スシロー』店舗数前の月より下回ったことがありません。
「おとり広告」問題のあった6月、7月でも店舗数は順調に見えます。

ただ『スシロー』のホームページを見ると「スシローの現在の店舗数641店舗」2022円8月現在となっています。
もしかしたら8月の月次報告書では『スシロー』の店舗数が、公表以来はじめて前の月より減る可能性が出てきました。※月次報告で8月は初めての店舗数減となりました。(9月25日更新)

もしそうなったとしても一時的なものと個人的には思っています。
なぜなら2022円8月20日時点で業界2位の「はま寿司」の店舗数は563店舗、3位の「くら寿司」は521店舗とその差は100店舗近くであり、まだ圧倒的に『スシロー』の店舗数が多いからです。

もちろん、これからの企業努力が必要になってきますが『スシロー』はかつては回転寿司チェーンの業界首位であった「かっぱ寿司」を2011年に抜いて業界首位になった実績があります。


今回の問題は「おとり広告」であり、商品の味や品質が落ちたとかの問題では無いので巻き返す可能性はあります。
問題は10月1日より『スシロー』の値上げの影響が売上に対してどこまであるのかも課題になってきそうです。

因みによくネット記事では『スシロー』と「くら寿司」が比較対象となりますね。(前年度の売上げなど)
そこに業界2位である「はま寿司」は出てきません。

理由として「はま寿司」の親会社「株式会社はま寿司」が非上場であるためデータが分かりづらいと言うのもあるかと思います。

資本金も『株式会社あきんどスシロー』は1億円と「株式会社くらコーポレーション」が20億532万円であるのに対し「株式会社はま寿司」は1千万しかありません。

「はま寿司」をよく知らない人からすれば非上場で資本金1千万しか無いのは心もとなく感じるかもしれないでしょう。
でも「株式会社はま寿司」の親会社はあの「ゼンショーホールディングス」です。
「すき家」や「なか卯」を運営している会社なので心配することはありませんね。

「ゼンショーホールディングス」はブランドとして「すき家」や「なか卯」「はま寿司」などを運営しており「すき家」ですら上場していません。

『スシロー』は「株式会社FOOD&LIFE COMPANIES」の子会社として上場してますがメインはあくまでも『スシロー』であり、同じく「くら寿司株式会社」も上場しており、やはり主力は「くら寿司」です。

決算時には事業計画書も売上予想や出店計画も公表しています。

その為、月次報告書でも「全店 売上(前年同月比)」や店舗数を開示してますが、一方の「ゼンショーホールディングス」の主力は「すき家」であり月次報告書でも「全店 売上(前年同月比)」や店舗数は「すき家」の公表になっています。

「ゼンショーホールディングス」にとって「寿司」が主力になっていないために、「はま寿司」は『スシロー』と「くら寿司」のように比較対象から外れているのかもしれませんね。

とは言え「はま寿司」が回転寿司チェーンの店舗数で1位になったこともあります。

そして「はま寿司」の店舗数も順調に伸びています。

『スシロー』の2019年9月末の531店舗よりも多く出店しています。

もしかしたら『スシロー』の本当の驚異は「くら寿司」ではなく「はま寿司」かもしれませんね。

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