大衆寿司居酒屋の【杉玉】は大手が苦戦している居酒屋業界で順調に店舗展開しているのか?

大衆寿司居酒屋と言えば『や台ずし』が全国300店舗を超えて不動の地位を築いていると言われていますが、実は今一番勢いがあるのは【鮨・酒・肴 杉玉】であると言えるかもしれませんね。(写真は拡大表示できます)

(出典元:杉玉
その【杉玉】は「スシロー」を運営している[FOOD&LIFE COMPANIES]が新業態として兵庫県西宮市に2017年9月に1号店をオープンさせましたがその時には『スシロー』系列の店であることは意図的に伏せられていました。


理由は【杉玉】は「スシロー」系列の看板を付けないことで敢えて【杉玉】自体として世間に受け入れられるのか試したかったと言うことらしいです。

2018年1月に東京都千代田区神田神保町に【杉玉】2号店をオープンしましたが、そこでも『スシロー』のブランドは隠して運営してます。

そうして2018年3月30日に東京都新宿区神楽坂に3号店をオープンとともに【杉玉】は「スシロー」系列店であることを正式に公表することになったのは、店舗展開に自信が持てたことになったからです。

当時は5年後に100店舗展開が出来ればと語っていましたが、まさか2019年に新型コロナが世界的大流行するとは思っていなかったと言うより誰も予想していなかったはずです。

特に居酒屋は「時短営業」・「アルコール類の提供禁止」などの影響を受け【杉玉】も大きなダメージだったと思います。
ただ【杉玉】はランチがあったので、他の居酒屋と違いお昼のお客さんを取り逃すことが無く更に【杉玉】はテイクアウトにも対応したことで何とか耐え忍んだ形ではないでしょうか。

そんな中でも地道に店舗を増やし、【杉玉】の店舗数は2022年12月18日時点で東日本40店舗、西日本32店舗と72店舗です。
更に2023年1月に2店舗、2月に1店舗オープン予定と地道に【杉玉】は店舗数を増やしています。
しかも東日本エリアとは言ってもほぼ東京で千葉・埼玉・神奈川に数店舗と、まだまだ関東全体はおろか東北や東海地方にはまだ未出店であり、西日本も関西がメインで九州に数店舗です。

ようやくコロナ規制がなくなってきた今後は出店のペースが上る可能性は十分にあり、例え全国どこに出店しても『スシロー』の物流網があるので食材の調達などは全く問題ないはずです。

大手居酒屋の「和民」はコロナのダメージで、居酒屋業界に未来は無いとして「焼肉の和民」へと業態転換しました。
実際に「口コミラボ」のデータによると大手居酒屋チェーン14社の2019年12月末時点では7200店舗あったのが2021年9月末時点では5958店舗と2年足らずで1242店舗減少とあります。

このように居酒屋業界がコロナ禍で大苦戦したのに【杉玉】は順調に出店しています。
それはおそらく「お寿司」を食べながらお酒を飲めることと、メインの「お寿司」が3貫359円(税別)と安いのと他の「天ぷら」などの1品メニューも多くが359円(税別)と安いのも人気の秘訣かと思います。

そして先程も書いたように【杉玉】にはランチメニューがあったのと、「テイクアウトメニュー」も居酒屋でありながら「お寿司」なので対応が簡単だったのも大きいかと思います。

肝心の【杉玉】のメニューも決して豊富というわけでなく「ちょい飲み」といった感じですね。
【杉玉】の想定している客単価は2500円~3000円と普通の居酒屋とは違い安く設定しています。
「ちょい飲み」なので客単価は安くても回転率は普通の居酒屋よりは高いのではないかと思います。


だからこそ順調に店舗展開出来てるのでしょうね。

ただ【杉玉】の営業時間は各店舗により異なるので、行く場合は事前にホームページでチェックした方が良いでしょう。

その【杉玉】ですが親会社の[FOOD&LIFE COMPANIES]では『スシロー』に継ぐ柱と考えているのでは無いでしょうか。
現在は【杉玉】=『スシロー』のイメージが多いのは仕方がないことですが、その『スシロー』は2022年の7月まで一度も「スシロー 国内 店舗数」を前の月より減らすことが有りませんでしたが、8月に初めて店舗数減となりました。

更に10月には前の月より12店舗減少となっており「おとり広告」問題や10月の値上げが響いていると言えます。

ライバルの「はま寿司]や「くら寿司」は店舗数はは増えているので、立て直しにどの程度時間が掛るか分かりませんがその間に【杉玉】に頑張ってもらうしかないかと思います。

そうは言っても未だ『スシロー』は回転寿司チェーン店では売上及び店舗数では業界首位ではあります。
ただ業界2位・3位である「はま寿司」や「くら寿司」も店舗数は増えているとは言え、さすがに回転寿司チェーン業界も飽和状態であることが近年言われています。

そうなってくると親会社である[FOOD&LIFE COMPANIES]はまだまだ伸びしろのある【杉玉】に力を入れてくる可能性が高いですね。

これから未出店の東海地区や東北・北海道と店舗展開していけば、いつかは『スシロー』ではなく【杉玉】がメインの事業になる可能性もないとは言い切れません。

そういった意味でも今後の【杉玉】の動向には注目したいですね。

とは言え『スシロー』は国内での店舗展開は難しくなりつつあるので今後は海外展開していくことでしょう。
「がってん寿司」が海外戦略が成功していることや「くら寿司」も今後は海外展開していくことを表明しています。

『スシロー』も海外展開していますが、店舗数はまだまだ少ないので飽和状態の日本よりは海外の店舗を増やしていく方が効率的でしょう。

日本で成功しつつある【杉玉】もいずれは海外への出店があるかもしれませんね。

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