高級食パン専門店【白か黒か】の現在は?アップルパイがメニュー入りの『訳』

2018年からの「考えた人すごいわ」から始まった高級食パンブームにより、高級食パン専門店の【白か黒か】も「岸本ファミリー」として次々とオープンしていきました。(画像は拡大表示できます)

(出典元:ジャパンベーカリーマーケティング

高級食パン専門店として1号店の【白か黒か】が錦糸町店としてオープンしたのが、2019年9月13日です。
一応、出店の時系列を書いておきます。


1号店【白か黒か】「錦糸町店」:2019年9月13日(金)オープン。
2号店【白か黒か】「小岩店」:2020年2月1日(土)オープン。
3号店【白か黒か】「浅草店」:2020年2月8日(土)オープン。
4号店【白か黒か】「新小岩店」:2020年12月5日(土)オープン。

他の高級食パン専門店はピークとも言える2021年以降も次々出店していきましたが、【白か黒か】は4号店の「新小岩店」以降は新規出店していません。

何故高級食パンブームのピークとも言える2021年に全く新規出店しなかったのでしょうか?
その代わり2022年7月17日時点で閉店した店もありません。

あくまでも私自身の『考察』であり本当のことは分かりませんが、「運営会社」にヒントがあるのではないでしょうか。
とは言えがあくまでも『考察』になるので、その理由は後で書くとしてまずは【白か黒か】についての現状について書いていこうと思います。

まず、他の『考えた人すごいわ』や『あせる王様』など岸本ファミリーのお店は「高級食パン専門店」だけでは生き残りは難しいと考え、今では惣菜パンなど低価格なパンも提供していますが【白か黒か】は食パンだけで勝負してると言っていいでしょう。

その【白か黒か】の食パンは加水率が小麦と同じ分量の100%だそうです。(加水率とは、生地に使う粉の総重量を100%としたときの、粉に対してどのくらいの割合(%)で水分が入っているからしいです。
普通の食パンの加水率が65%前後と考えると、高加水率の食パンになると言うことになります。

他の高級食パンに比べて【白か黒か】の食パンは加水率が高いことが特徴のようですね。
そんな【白か黒か】の食パンはホームページで紹介されています。
一応【白か黒か】の食パンの種類と価格を掲載しておきます。2022年7月17日時点(おそらく価格は値上がりすると思うので備忘録として掲載)

・“あなたしだい”(プレーン):1.5斤サイズ 799円(税込)/2斤サイズ 984円(税込)
・“果樹のトリコ”(レーズン):1.5斤サイズ 891円(税込)/2斤サイズ 1,186円(税込)
・“トレビあん”(餡):1斤サイズ 984円(税込)
・~錦糸町店 火曜日数量限定販売~ “深夜のバニラ”:1.5斤サイズ 891円(税込)
・“朝か夜か”:1斤サイズ 1,213円(税込)
・ラスク:260円(税込)※食パンではありません。

そして各店舗によって取り扱っているメニューや提供している日にち及び時間帯が違うようです。

そして、他の店舗では『半分パン』として「プレーン499円(税込)」・「レーズン600円(税込)」と比較的に安価に購入出来るようにもしているようです。

そんな【白か黒か】の口コミですが

ぶどうのは果樹のトリコってのね

では帰宅後さっそく

柔らかな生地にマスカットレーズンがたっぷり( ^ω^ )

そのままで美味しい

普通のぶどうパンとは別物だね

トーストしても美味しい!

価格はかなり強気なのよねぇ!

でもそれなりの価値はしっかり感じますよ!
(引用元:食べログ)

果実のトリコ狙いでいったのに
←毎度そう
毎度タイミングよく出てない時間帯で、
食パン買う羽目に

いつか、買いたいなー

系列店によく行くお友達は
やっぱりこのトリコ狙いだそう

それが一番美味しいらしい

うーん、いつか!

前ほど並ばないけど、
ひっきりなしに買いに来る人はいましたね。
まだまだ人気の食パン屋さん
(引用元:食べログ)

【白か黒か】の口コミでは『“果樹のトリコ”(レーズン)』が人気のようですね。


そして初めの方で【白か黒か】は食パンだけで勝負してると書いたものの、公式ホームページ【白か黒か】のメニュー表にはないパンもあるようです。
それが【白か黒か】のアップルパイになります。(写真は拡大表示できます)

(出典元:あっぷるぱい孝太郎

【白か黒か】の「錦糸町店」のTwitterを見ると、現時点では本店では取り扱っていないようですが、他の【白か黒か】ではアップルパイを販売しているようです。

しかも2022年6月22日に【白か黒か】「小岩店」で取り扱い開始とつい最近のようです。

新メニューとして開発したわけでは無く、既存店の「あっぷるぱい孝太郎」のお店のメニューを取り扱いしたとのことです。
何故そのようなことが出来たのかと言うと、【白か黒か】と「あっぷるぱい孝太郎」の運営している会社が『イコールコンディション』だからです。

ただ、『イコールコンディション』のホームページ内の「ブランド」に【白か黒か】の名前はありません。
そしてその『イコールコンディション』は「パン」の専門会社という事です。

専門会社らしく、6つのパンの「ブランド」を展開(※【白か黒か】は除く)しており事業内容も、「パンの製造・販売」・「コンサルタント」・「パンのプロデュース」となっています。
【白か黒か】は岸本氏がプロデュースしたお店なので、「ブランド」の中に【白か黒か】が無いのも納得いきますね。

そして2020年の5月に「あっぷるぱい考太郎」を新規オープンし、その後2022年7月17日時点で6店舗展開しています。
また2020年の6月には生食パン専門店として「Bread Code by recette(ブレッドコード) 」をリニューアルオープン、そして2021年7月15日(木)に2号店となる「大船店」をオープンさせています。

これを見ても、2021年は自社ブランドのお店を多数店舗展開しているのが分かります。

岸本氏がプロデュースしたお店よりも、『イコールコンディション』社の肩書にもある「パンのプロデュース」として独自ブランドに力を注いだのではないでしょうか。

そう考えると、2021年のピーク時に【白か黒か】の店舗展開が無かったのも納得いきますね。

そして結果的に【白か黒か】の出店攻勢をしなかったのは正解と言えるでしょう。(※『高級食パンのブームは終わった』参照)

今では、皮肉にも「あっぷるぱい考太郎」のアップルパイが【白か黒か】の生き残りに貢献しているようです。
【白か黒か】の今後はアップルパイに命運がかかっているのかもしれませんね。

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