トコジラミとは?噛まれた場合の処置方法やトコジラミ対策から駆除方法まで紹介。

トコジラミってご存知ですか? トコジラミは、ゴキブリ以上に手ごわく、人体に悪影響を及ぼす厄介な昆虫です。
家の中にいるトコジラミを撃退しましょう。
さもないと、トコジラミは驚くほど速いペースで繁殖し続けます。

こちらのサイトではトコジラミについて色々な情報を紹介しています。

「夜中に眠っていると、激しいかゆみに襲われて目が覚めた」「足や手、首などに赤い斑点が現れ、痒さを感じることがありませんか? これは、トコジラミに刺された可能性があります。」

トコジラミに咬まれた場合の処置法

トコジラミに咬まれると、強いかゆみが生じます。かゆみを最小限に抑え、虫刺されの痕跡を残さないようにするために、以下の3つに留意してください。

①ステロイド外用薬を塗る
②かきむしらない
③熱めの入浴は避ける

トコジラミに咬まれた際の応急処置は以下の通りです。

・患部を洗い流す
・患部を冷やす
・虫刺され用の薬を塗る

細菌の侵入を防ぐために、患部を流水で洗い流します。


冷やすことでかゆみが和らぎ、かきむしらないように氷などで冷却します。

最後に、虫刺され用の薬を塗ります。

温めるとかゆみが再発するため、お風呂の温度はぬるめに設定しましょう。以下に使用する薬剤をご紹介します。

市販で手に入るおすすめの薬

トコジラミに咬まれた際には、以下の2つの成分が配合された塗り薬が有効です。

・ステロイド:かゆみを抑える
・抗生物質:感染症を防ぐ

ステロイドはかゆみを和らげるため、トコジラミが引き起こす強いかゆみを抑制するのに役立つ成分です。
既にかいてしまった場合は、抗生物質も必要です。
傷が感染症を引き起こす可能性があるため、抗生物質がそれを抑制します。

トコジラミとは

トコジラミは体長が5〜8ミリほどで茶褐色の虫です。
また、「ナンキンムシ」とも呼ばれ、これはかつて海外から持ち込まれた珍しいものに南京〇〇という名前が付けられることが多かったためです。
当時、これが日本にもたらされ、広がったときに、「ナンキンムシ」と呼ばれるようになりました。

トコジラミの特徴は次のとおりです。

・体長は主に5mmほどで、時に8mmまで成長することがあります。
・丸くて平らな体形を持ち、羽がないため飛ぶことはできません。
・歩行速度は非常に速く、夜行性で狭い場所に潜むことがあります。
・オスもメスも、成虫も幼虫も吸血します。
・吸血しなくても数カ月は生存できます。

トコジラミの歴史について。

「シラミ」という名前から、これはシラミの一種と勘違いされることがありますが、実際にはカメムシの一員です。
元々は日本に分布していませんでしたが、1800年半ばごろに持ち込まれ、1970年代には強力な殺虫剤の普及などにより、一時的に日本国内での駆除に成功しました。

しかし、2004年ごろからは外国人観光客の荷物に付着し、旅館やホテルに再び現れ、2010年ごろには一般の住宅でも見つかるようになりました。
さらに、約10年前からは殺虫成分に耐性を持つ「スーパーナンキンムシ」と呼ばれる虫が出現しています。

トコジラミ流行の原因について。

現在、世界中で広がりを見せているトコジラミの流行の背後には、以下の2つの要因があります。

①コロナによる規制が解除され、人々の移動が増加したこと。
②殺虫剤に耐性を持つトコジラミが増加していること。

これらの要因により、全国の相談件数は2009年から2022年までに5倍以上増加しています。

トコジラミは非常に手ごわい昆虫です。家の中に侵入すると、その繁殖力によって迅速に増殖します。
したがって、駆除しなければなりません。

まずは、トコジラミの生態や特徴について理解しましょう。
そして、トコジラミが潜んでいる場所を見つけ、適切な方法で駆除することで、トコジラミを撃退することができます。

トコジラミの生態の特徴

トコジラミは人間の血を吸う昆虫で、別名「ナンキンムシ(南京虫)」とも呼ばれ、家の中で暮らしています。
ただし、家が汚いからといって必ずしもトコジラミが潜んでいるわけではありません。

トコジラミは血を吸うため、スーツケースや洋服などさまざまな荷物にくっついて移動します。
そのため、トコジラミを知らずに家に招いてしまう可能性もあります。
トコジラミは生命力が強く、駆除しない限り繁殖し続ける昆虫です。

トコジラミの特徴。

①トコジラミが好む場所

トコジラミは暗くて狭い場所に潜んでいます。
家の中を見回してみて、暗くて狭い場所はありませんか? たとえば、衣装ケースの中の洋服の隙間、本の中、畳と畳の間などです。

トコジラミの成虫はわずか1cm以下の小さな昆虫で、非常に小さいため、わずかな隙間でも簡単に潜り込むことができます。
また、その小ささゆえに肉眼ではよく見えないこともあります。

トコジラミは集団で生活する昆虫です。

そのため、トコジラミがいる場所には多くの糞(黒褐色)があります。
トコジラミの糞を頼りにして潜伏場所を見つければ、駆除は比較的簡単です。

一方で、体長5mmほどのトコジラミを肉眼で見つけて駆除するのは難しいことでもあります。

②トコジラミの活動時間帯

トコジラミは暗い場所が好きなため、活動時間帯は夜になります。
特に深夜2時から3時の間は活発です。

多くの人は深夜に寝ているため、トコジラミは夜間に活動して血を吸います。
トコジラミに噛まれると赤い斑点ができ、かゆみが生じます。

トコジラミは肌が露出している部分を狙って噛みつきます。
一部の人は「トコジラミに噛まれると感染症にかかるのでは?」と心配するかもしれませんが、実際にはトコジラミによる感染例は報告されていません。

③トコジラミの寿命

トコジラミの幼虫は約1ヶ月から3ヶ月、成虫は約1年の寿命を持ちます。
これに幼虫期を含めると、最長で約1年3ヶ月生存します。

部屋の温度が約18度から20度の場合、トコジラミにとっては快適な環境であり、死亡することはありません。

ただし、寒さにも強い昆虫であり、気温が13度以下でも約1年間生き続けることができると言われています。
この間、食事を摂らなくても生存できるとされています。

トコジラミはどこの場所にいる? チェックすべき17ヶ所

トコジラミは主に以下の場所に潜んでいます。


① ベッドの下
② ベッドの木材の継ぎ目
③ 布団と床のすき間
④ 家具と壁の間
⑤ 床と柱のすき間
⑥ 床板と壁の間
⑦ 床板と床板の間
⑧ 畳と畳のすき間
⑨ じゅうたんやマット、カーペットの下
⑩ 冷蔵庫などキッチン家電の下や周辺
⑪ テレビやパソコンの周辺
⑫ ダンボール
⑬ 壁の額縁
⑭ 本棚
⑮ カーテンの裏
⑯ 毛布や布団の間
⑰ 重ねている衣類の間

トコジラミは家の中でも「暗くて狭い場所に潜んでいる」という特徴があります。
特に、トコジラミが多く潜んでいるのは「ベッド・布団」や「寝具の周り(寝具から約2m・3m)」です。

昼間は活動が鈍く、畳と畳の間などに潜んでいます。
トコジラミは夜行性で、夜になると活動が活発になり、人が寝ている間に血を吸いにベッドや布団の周りに寄ってきます。
そして、人が寝ている間に血を吸うのには最適な場所となっています。

また、トコジラミは人間の体温や息などを感知するセンサーが備わっています。
暗い状況でもベッドや布団に入り込み、人間の血を吸うことができるのはこのセンサーがあるからです。

トコジラミを見逃すと大量繁殖の原因に

確かに、トコジラミは人が寝ている場所に多く見られます。
しかしそれ以外にも、トコジラミは潜伏している場所が10ヶ所以上もあり、安心できません。
「こんな場所にもトコジラミがいるのか?」と驚くこともあるでしょう。

トコジラミは非常に小さく、肉眼で見つけるのは難しいですが、見逃すと繁殖を促進し、大量に増殖する可能性があります。トコジラミを駆除するためには、潜伏していそうな場所を注意深く探しましょう。

トコジラミの自己駆除方法3つ

トコジラミ駆除は専門業者に頼むこともできますが、費用がかさんでしまうため、自分で対策することも一つの手段です。

自分でトコジラミを駆除すると、費用を抑えられます。

①見えるトコジラミを殺虫剤で駆除

トコジラミを見つけたら、殺虫剤を使って駆除しましょう。
ただし、殺虫剤を使ったからといって必ずしもトコジラミを駆除できるわけではありません。
殺虫剤が効かないトコジラミを「スーパートコジラミ」と呼びます。

駆除する際には、トコジラミなのか、それともスーパートコジラミなのかを確認しましょう。

スーパートコジラミにはピレスロイドは効かない

一般的な殺虫剤の成分は「ピレスロイド」です。約90%の殺虫剤にピレスロイドが含まれています。
通常のトコジラミには有効ですが、スーパートコジラミにはピレスロイドに対する耐性があるため、駆除が難しいです。

スーパートコジラミを駆除するには、ピレスロイド入りの殺虫剤ではないタイプを使いましょう。
スーパートコジラミを駆除できる殺虫成分には、カーバメイト系などがあります。

②畳や下部のすき間に隠れたトコジラミを殺虫剤で駆除

家の中でトコジラミを見つけたら、「畳や下部のすき間にもトコジラミが隠れている」と考えましょう。
見えないトコジラミを駆除するために、畳や下部のすき間にも殺虫剤を噴射します。

隠れているトコジラミを殺虫剤で駆除するなら、ノズル付きのスプレーが便利です。

トコジラミは約2ヶ月で110匹も増える

トコジラミは繁殖力が強いため、隠れたトコジラミもしっかり駆除しないと急速に増殖します。
トコジラミのメスは毎日5個の卵を産み、孵化して成虫になるまでに45日かかります。
計算すると、約2ヶ月でトコジラミが110匹になります。考えただけでもぞっとしますね。

トコジラミが室内にいる限り、その数は驚くほど速く増え続けます。
駆除しないと、気がついた時には室内がトコジラミの巣になっていることもあります。

実際、畳のへりや下部のすき間にトコジラミが多く存在する家もあります。
トコジラミの繁殖力を軽視するのは危険です。
駆除しないと、室内がトコジラミとその糞まみれになる可能性も考えられます。

③壁と家具のすき間に待ち伏せスプレーをしておく

隠れたトコジラミを駆除するためには、壁や家具のすき間に待ち伏せスプレーを使うのも効果的です。
トコジラミの駆除に効果的な待ち伏せスプレーには、ゴキジェットプロ秒殺+まちぶせ・バルサンまちぶせスプレーなどがあります。

他にも、トコジラミ用の待ち伏せスプレーや有機リン系の待ち伏せスプレーを使って駆除することも良いです。

待ち伏せスプレーは簡単に駆除できる

待ち伏せスプレーの利点はその手軽さです。
壁や家具のすき間に噴射するだけで、簡単にトコジラミを駆除できます。
商品によっては長いノズルがついているものもあるので、高い場所の駆除も可能です。


壁や家具のすき間を見た時、小さな黒い塊が複数あればそれはトコジラミの糞かもしれません。
つまり、トコジラミがいる可能性が高いと言えるでしょう。

トコジラミの糞がある場所やトコジラミがいそうな場所に待ち伏せスプレーをしておけば、トコジラミを駆除できます。
トコジラミの体に殺虫成分を付着させて、しっかりと駆除しましょう。

トコジラミ駆除はスチーム高温処理と殺虫剤処理、どちらが適しているのか?

家の中に潜んでいるトコジラミは、高温スチームや殺虫剤で駆除することができます。
どちらの方法も、トコジラミを撃退することは可能です。

ただし、トコジラミに対する影響は異なるため、それぞれのメリットとデメリットがあります。

①トコジラミのスチーム高温処理のメリット・デメリット

トコジラミを高温スチームで駆除するメリットは、殺虫剤を使わずに水だけで駆除できるため、ペットや子供がいる家庭でも安心です。高温の水蒸気でトコジラミを駆除します。

高温スチームが利用できる場所に水蒸気を当てて、トコジラミを駆除しましょう。
例えば、マットレス、床、ソファー、クッション、ぬいぐるみ、洋服などです。

トコジラミを熱で駆除するためには、ゆっくりと水蒸気を当てます。
高温スチームでトコジラミを駆除する際には、「必ず全体に均等に当てる」ことがポイントです。
高温スチームの当て方が不均等だと、トコジラミを完全に駆除できない可能性があります。

高温スチームが使える場所が限られる

トコジラミを高温スチームで駆除するデメリットはいくつかあります。
高温の水蒸気を使うため、家の中でスチームをかけられる場所は意外と限られています。

例えば、電化製品、熱に弱い家具、ニスが塗ってある家具、樹脂コーティングされている物、熱に弱い壁紙、革製品などはスチームが使えません。

また、高温スチームは商品によって温度にバラつきがあります。
スチームの温度が低いと、トコジラミを駆除できません。
複数の高温スチームの商品を比較して、温度を確認しましょう。

その他にも、高温スチームをかけた場所が変色することや、トコジラミを駆除するのに時間がかかるというデメリットもあります。

②トコジラミの殺虫剤処理のメリット・デメリット

トコジラミを殺虫剤で駆除するメリットは、手軽に駆除できることです。
急いでトコジラミを駆除したい場合は、殺虫剤を利用しましょう。殺虫剤の種類には、スプレー、吊るす、液体、粉末、粘着トラップ、燻煙などがあります。

使う場所や駆除の方法に合わせて、殺虫剤を選んで使うことができるのも利点です。
そのため、トコジラミを駆除しながら予防対策もできます。

殺虫剤が必ずしも効果的でない

トコジラミを殺虫剤で駆除するデメリットは、ピレストロイド入りの殺虫剤が効かない、トコジラミ(スーパートコジラミ)も存在することです。
ピレストロイド入りの殺虫剤が効かないトコジラミには、カーバメイト系などの殺虫剤を使って駆除する必要があります。

また、ペットや子供がいる家庭では、トコジラミを駆除する殺虫剤が使えない場合があります。
場合によっては部屋を閉め切って殺虫剤をまくこともあるため、ペットや人間に悪影響がないか確認する必要があります。

そして、アレルギーが心配な点もあります。特に小さな子供は殺虫剤のアレルギー症状が出ることがあります。
トコジラミを駆除した後、床に落ちた食べ物を口に入れるとアレルギー反応が起きる可能性があります。
トコジラミの駆除に効果的な殺虫剤を選ぶ際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

カーバメイト系の殺虫剤を選ぶ


カーバメイト系の殺虫剤は、通常のトコジラミだけでなく、耐性を持つスーパートコジラミにも効果があるとされています。上記で挙げたアースレッドプロα、バルサンダニア、バルサンまちぶせスプレーなどがその一例です。

成分の確認: 購入する前に殺虫剤の成分を確認しましょう。
耐性を持つトコジラミに対して有効な成分を含んでいるか確認することが大切です。

燻煙タイプとスプレータイプの使い分け: 燻煙タイプの殺虫剤は、部屋全体に広く効果がありますが、スプレータイプは局所的に使いやすいです。状況に応じて使い分けると良いでしょう。

トコジラミの駆除を業者に依頼する

トコジラミの駆除費用については、部屋の広さやトコジラミの発生状況によって異なります。
業者に依頼する場合は、以下の点に留意してください。

複数業者の見積もりを取る

複数の業者に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較することで、適切な業者を選びやすくなります。

追加料金に注意

一部の業者は初期見積もりに含まれていない薬剤代などの追加料金を後から請求することがあります。
全ての費用が含まれた見積もりを取るようにしましょう。

業者の信頼性を確認

口コミや評判、業者の実績などを確認して信頼性の高い業者を選びましょう。
下記に紹介する3つの業者は口コミ評判もよく「相見積OK」の業者なので、トコジラミの駆除の業者選びの参考にしてください。


①害虫駆除110番

公式サイト


②ムシプロテック

公式サイト


③害虫の生活救急車

公式サイト

まとめ

トコジラミの駆除は早めに行うことが重要です。
また、プロの業者に依頼する際には信頼性を確認し、適切なサービスを提供してくれる業者を選ぶように心掛けましょう。

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