「ただいま電話に出ることができません」こちらのメッセージが再生されたとき、人によってはさまざまな考えが浮かぶことがあるでしょう。
「ただいま電話に出ることができません」という案内が流れると、単に電話に出られないだけなのか、それとも相手が電話を拒否しているのか、といったことが気になるかもしれません。
そこで今回は、「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスが流れる条件や、着信拒否の仕組みについて詳しく説明したいと思います。
「ただいま電話に出ることができません」は着信拒否?
「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスを聞くと、着信拒否されたのか気になることがありますよね。
ネガティブに考えがちな人だと、このアナウンスを聞いただけで、次に会うときの対応や、自分が何か悪いことをしたのではないかと悩むこともあるでしょう。
しかし、このアナウンスが流れるからといって、必ずしも着信拒否されているわけではありません。
「着信拒否」されているかも?
着信拒否の可能性
何度も「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスが続くと、「もしかして着信拒否されている?」と心配になることがあります。
しかし、結論から言えば、このアナウンスは着信拒否とは関係ありません。
また、コール音の有無に関わらず、着信拒否の場合にこのようなメッセージは流れません。
具体的には、以下のような状況でこのメッセージが流れます。
コール音が鳴る場合
コール音が何回か鳴る場合は、着信拒否ではなく、相手が次のいずれかの状況です。
・相手のスマートフォンの電源が切れている
・相手が圏外にいる(トンネル内など)
・留守番電話に切り替わっている
コール音が鳴らない場合
以下の状況では、1度のコール音も鳴らずにメッセージが流れます。
・相手のスマートフォンの電源が切れている
・相手が圏外にいる
・相手が機内モードを設定している
アナウンスの違い
「ただいま電話に出ることができません」の後に続くアナウンスには、次の2種類があります。
1. 「ただいま電話に出ることができません。しばらくたってからおかけ直しください。ご利用ありがとうございました。」
2. 「ただいま電話に出ることができません。ピーと言う発信音の後に、お名前ご用件等を、お話しください。」
これらのアナウンスの違いは、相手が留守番電話サービスを利用しているかどうかに関係しています。
留守番電話サービスが設定されている場合、相手のスマホが電源OFFや圏外でも留守番電話が流れます。
逆に、留守番サービスに繋がらないアナウンスが流れたからといって、着信拒否されているわけではありません。
相手が拒否ボタンを押している場合も考えられます。
iPhoneやAndroidで留守番電話サービスが有効になっているとき、着信時に拒否ボタンを押すことで留守番電話のメッセージを再生することが可能です。
そのため、「ただいま電話に出ることができません」というメッセージが流れた場合、相手が着信に気づきながらも留守番電話に切り替えた可能性があります。
このような場合、着信拒否されたわけではなく、相手が電車内や病院などで電話に出られない状況にあることが考えられます。
受信拒否サービスに登録されている可能性について
携帯電話会社が提供する「受信拒否サービス」を利用する方法もあります。
このサービスによる受信拒否の場合、各会社ごとに決まったアナウンスが流れますが、その中に「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスは含まれていません。
したがって、手動での受信拒否の可能性も考えられますが、「ただいま電話に出ることができません」と流れた場合は、一時的に受信が拒否されているだけの可能性が高いです。
キャリア別、着信拒否サービスを利用した際に流れるアナウンスの内容
各携帯キャリアが提供する着信拒否サービスを利用すると、発信者に対して特定のアナウンスが流れます。それぞれのキャリアごとに異なるメッセージが設定されています。
以下にその詳細をご紹介します。
auの場合
「au」の着信拒否サービスでは、以下の1種類のアナウンスが流れます。
「おかけになった電話番号は、お客様のご希望によりお繋ぎできません。」
このサービスの利用料は月額100円(税別)です。
ドコモの場合
「ドコモ」の着信拒否サービスでも、1種類のアナウンスが用意されています。
「おかけになった電話番号への通話は、お繋ぎできません。」
ドコモの場合、このサービスの利用料は無料です。
ソフトバンクの場合
「ソフトバンク」の着信拒否サービスは、9種類のアナウンスが選択可能です。
いずれのメッセージも、通話が拒否されたことを知らせる内容です。
アナウンス内容は次の通りです。
1. 「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。」
2. 「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまの申し出により現在お断りしております。」
3. 「この電話はお受けできません。」
4. 「この電話はお繋ぎすることができません。」
5. 「この電話はお客さまのご都合によりお繋ぎできません。」
6. 「せっかくお電話いただきましたが、この電話をお受けすることができません。」
7. 「電話番号をお間違えではないですか?この電話はお繋ぎできません。」
8. 「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。」
9. 「This is SoftBank. By the customer’s request, this call can not be completed.」
ソフトバンクのサービス利用料は月額100円(税別)です。
このように、どのアナウンスも「只今電話に出ることができません」ではじまるメッセージはありません。
相手に着信拒否を知られることが多い
「着信拒否」を設定すると、携帯会社ごとに特有のメッセージが流れるため、相手には自分が着信を拒否していることが基本的に伝わります。
しかし、相手がそのメッセージをしっかり聞いていない場合やソフトバンクの着信拒否を利用している場合には、少しバレにくくなることもあります。 (ただし、何度もかけ直されると違和感を持たれる可能性は避けられないかもしれません…。)
今後の関係をある程度見極めてから、設定することが必要でしょう。
着信履歴はどうなる?
「ただいま電話に出ることができません」とアナウンスが流れても、相手のiPhoneやAndroidが電源オンの状態なら、着信履歴は残ります。
相手の携帯が圏外や電源オフの場合でも、キャリアが提供する「着信通知サービス」を利用していれば、SMSで着信情報が送られます。
ただし、「着信通知サービス」を利用していない場合、着信履歴が残らない可能性もあります。
重要な用件がある場合は、メールやLINE、SMSを送ることをおすすめします。
不在時のメッセージに切り替わるケースもあり、「ただ今電話に出ることができません」といった案内が流れ、その後に「発信音の後にメッセージを残してください」と続くことがあります。
これは「留守番電話サービス」の設定によるもので、着信拒否されている可能性は低いと考えられます。
その際は冷静になり、メッセージを残して相手からの返事を待ちましょう。
まとめ
今回は、「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスが流れる状況や、着信拒否の詳細について整理しました。
基本的に「ただいま電話に出ることができません」のアナウンスが流れただけでは、着信拒否されている可能性は低いです。日常生活の中で電話に出られない状況は多々ありますので、あまり心配し過ぎないようにしましょう。
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