できれば部屋の中で遭遇したくない害虫といえば、ゴキブリを挙げる方が多いでしょう。単に気持ち悪いだけでなく、病原菌を持っている可能性もあるため、見つけたらすぐに対処が必要です。
今回は、ゴキブリが部屋の中にいるか確かめる方法を解説するとともに、対処法や発生させない予防策も紹介します。
ゴキブリの生態や特徴
ゴキブリは、2億5千万年前から地球に生息していたとされる最古の昆虫です。そのため、大変生命力や繁殖力が強く、1匹見つけると100匹いるという噂もあるほどです。
実際、ゴキブリは集団で群居しており、単独で行動することはほとんどありません。しかし、ゴキブリはクモやハチのように目立つ巣は作らず、集団で暮らす場所を住処としています。
ゴキブリは、雑食性なので食べ物や腐敗物だけでなく、ホコリや人間の髪の毛、本の表紙なども食べるのが特徴です。
また、暖かく湿気の多い場所を好んで生息するため、夏が近づくと活発に活動し始めます。産卵をするのも夏がメインで、一気に個体数が増えてしまうため注意が必要です。
夏にゴキブリを見かけたら、徹底的に駆除する必要があるでしょう。
部屋にゴキブリがいるか確かめる方法7個
家の中でゴキブリを見かけたけど見失ってしまった、まだいるかもしれない、そんなときに確かめる方法を試してみてください。
1. 粘着シートを設置する
ゴキブリの気配を感じたら、潜んでいそうな場所に粘着シートを設置しましょう。ゴキブリ用の粘着シートには、強力な誘引剤でゴキブリをおびき寄せる特徴があります。
潜んでいるゴキブリも、その匂いに惹かれて現れる可能性が高いでしょう。ゴキブリの足には油分がついていますが、粘着シートには油分を吸収する機能もあるため、粘着力を弱めることなくしっかりと捕らえます。
また、粘着シートごと捨てられるので、直接ゴキブリに触れる必要がありません。
2. トラップを仕掛ける
ゴキブリが家の中にいるか確認するためには、トラップを仕掛ける方法もおすすめです。ゴキブリは、雑食なのでなんでも食べますが、中でも油を好む傾向にあるため、誘引剤として利用すると良いでしょう。
例えば、瓶の中に餌を置いて、内側にバターや油を塗って置いてみましょう。
瓶の中に入ったゴキブリは滑って出られなくなるため、家の中にゴキブリがいることが確認できます。
3. ライトを照らす
ゴキブリは光に反応して動く習性があるため、ライトを照らすと動く可能性があります。
そのため、ゴキブリがいそうな場所にライトを照らし、動くように促します。懐中電灯や携帯のライトを使って光を当ててみてください。出てきたところを殺虫剤などで駆除しましょう。
4. 光を消して出てくるのを待つ
リビングなどで光をつけていると、光のせいで隠れて出てこない可能性があります。
そのため、光を消して出てくるのを待ちます。しばらくしたあとに再度光をつけて、ゴキブリがいないか確認しましょう・
5. 家電や家具の裏をのぞく
ゴキブリは、狭くて暗い場所を好みます。例えば、タンスや本棚の裏などは、ゴキブリが潜みやすい場所です。
また、熱を持った場所も好きなので、テレビやパソコン本体の裏などに隠れている可能性も高いでしょう。
こうした場所をそっと覗いてみると、ゴキブリが見つかることがあります。暗くて見えない場合は、懐中電灯で照らしてみましょう。
6. 家電や家具を動かす
ゴキブリは、振動に反応する習性があります。家電や家具の裏がよく見えない場合や、覗いたけれど見つからない時は、少し動かしてみましょう。
振動を感じたゴキブリが出てくる可能性があります。
重くて動かせない場合は、叩いたり近くで音楽を流したりする方法もおすすめです。ちょっとした振動が伝わるだけでも、ゴキブリを追い出すことができるでしょう。
7. いそうな場所に殺虫剤を吹きかける
ゴキブリが生息していそうな場所を特定したら、殺虫剤を吹きかけてみるのもおすすめです。
ゴキブリに直接スプレーがかからなくても、匂いを感じるだけで隙間から出てくる可能性があります。
しかし、小さなお子様やペットがいる家庭では、殺虫剤を使いづらいでしょう。こうした場合は、冷却系の殺虫剤を使うと殺虫成分が使われていないので安心です。
ゴキブリがいるときの対処法3個
1. 毒えさを置く
ゴキブリを見つけたら、通り道になりそうな場所に毒えさを置いてみましょう。
ゴキブリは巣にえさを持ち帰り、毒が体に回った結果、死に至ります。死んだゴキブリを他のゴキブリが食べれば、連鎖的に退治することが可能です。
殺虫剤とは異なり、すぐに退治できませんが、巣全体を一網打尽にできることを考えると効果的な手段といえるでしょう。
毒えさの効果は半年から1年間と長期間続く点も魅力です。
ただし、設置場所を間違えるとゴキブリが餌の存在に気がつかない場合もあります。また、ペットや小さなお子様が口にしないように注意しましょう。
2. くん煙剤を撒く
くん煙剤は、部屋中に殺虫成分が含まれた煙を充満させてゴキブリを退治するアイテムです。煙なので、部屋の隅々まで行き渡り、手が届かない場所に潜んでいるゴキブリも駆除することができます。
定期的にくん煙剤を撒くと、卵から孵ったゴキブリも引き続き退治できるため、非常に効果が高い方法といえるでしょう。
ただし、くん煙剤を撒く前に、煙がかかってはならない家電や食器などに布をかけたり、しまったりする必要があります。また、くん煙剤を撒く間は、部屋で過ごすことはできません。
3. ゴキブリ駆除業者に依頼する
ゴキブリをなんとかしたいけれど、自分で駆除することができないという場合は、ゴキブリ駆除業者に依頼する方法があります。
ゴキブリ駆除業者は、害虫駆除の専門家であり、自分では対処しきれないエリアも徹底的に駆除することが可能です。
ただし、毒えさやくん煙剤を使用するよりも費用がかかる点は否めません。1Kや1Rの広さでも、10,000円以上かかるケースが多いでしょう。それでも、1匹残らず駆除したいという方におすすめの方法です。
毒餌やくん煙剤は、下記のネットで気軽に購入することも出来るのでおすすめの方法です。
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ゴキブリを家で発生させない予防対策5個
1. 侵入経路を断つ
ゴキブリは、外から家の中に侵入します。玄関や窓だけでなく、換気扇やエアコンのホース、シンクの隙間などからも侵入できるため、どこから入ってくるかわかりません。
そのため、小さな侵入口も入ってこないような工夫を施す必要があります。
例えば、エアコンのホースやお風呂の排水溝などにはフィルターを取り付けると効果的です。また、ホースと穴の間に隙間がある場合は、パテを使って埋めておきましょう。
2. 整理整頓をする
ゴキブリを発生させないためには、整理整頓も欠かせません。身辺が不衛生だと、ゴキブリが好む環境が仕上がってしまいます。
特に、ゴキブリは水のない環境では生きられない生物なので、水周りの整理整頓をすることが大切です。
キッチンやお風呂などを濡れたまま放置しておくと、ゴキブリが繁殖しやすくなります。そのため、使い終わったら乾燥させたうえで清潔に保つようにしましょう。
3. ダンボールを放置しない
ゴキブリは、暖かくて湿気のある場所を好みます。ダンボールが積み重なった場所は、こうした条件に該当するため、ゴキブリにとって最適な住処といえるでしょう。
また、ダンボールはゴキブリの餌になるほか、産卵場所として選ぶことも少なくありません。ダンボールの表面に黒いツブツブがあれば、卵の可能性があるので要注意です。
家の中にダンボールが放置されている場合は、すぐに処分するようにしましょう。
4. 家の中に植物を置かない
ゴキブリは湿度の高いところが好きなので、植物を家に置いている場合も注意が必要です。鉢を持ち上げてみたら、ゴキブリがいたということも考えられるでしょう。
ゴキブリを発生させないためには、家の中には植物を置かないことがベストといえます。
どうしても植物を置きたい場合は、ミントやレモングラスなど、ゴキブリの苦手な匂いを発生させる植物を育てると良いでしょう。
5. 食べ物を放置しない
ゴキブリを発生させないためには、餌となるものを放置しないことも大切です。
例えば、床の上に食べカスが落ちているとゴキブリが発生しやすくなります。また、食べ残したものをテーブルに置いておくことも避けたほうが良いでしょう。
特に、チーズや油、砂糖など香りの強いものは要注意です。
ゴキブリは視力が弱いため、匂いに惹かれて発生する可能性があります。食べ物は放置せず、必ず処分したり冷蔵庫にしまったりするようにしましょう。
まとめ
ゴキブリは、一匹見つけるだけでも不快感を覚える害虫です。すぐに対処しなければ、大量に発生する可能性があるほか、健康にも影響しかねません。現状、ゴキブリを見かけていない場合でも、どこかに潜んでいる可能性があります。
今回紹介した方法を活用して、ゴキブリがいないかを確認しておきましょう。見つけた場合は、即対処することをおすすめします。
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